はじめに
バレンタインデーは大切な人に愛を伝える素敵な日です。この日に贈り物として選ばれることの多いチョコレートは、実は健康と深い関係があるのをご存知でしょうか?ちなみに、チョコレートがバレンタインの象徴となったのは、日本では1930年代の製菓会社のキャンペーンがきっかけと言われています。
チョコレートと心血管疾患・認知症予防
チョコレートには、健康に役立つ成分が豊富に含まれています。特に、ダークチョコレートはフラボノイドを多く含んでおり、これらの成分が抗酸化作用を発揮し、健康全般に良い影響を与えるとされています(1)。カカオに由来するフラボノイドは、血圧を調整する働きがあり、心血管疾患のリスクを低減する可能性があることが示されています(2)。また、抑炎作用や抑止作用があり、認知症の進行を抑制する効果も報告されています(3)。
チョコレートを日常に取り入れる方法
ご家庭でチョコレートを簡単に活用する方法を紹介します。たとえば、ヘルシースナックとしてナッツやドライフルーツに加える、ココアパウダーを使って栄養価の高い飲み物を作るのも効果的です。ただし、適量を守ることが大切です。株式会社明治によると、板チョコレートなら半分程度を目安にするとよいとのことです(4)。過剰な摂取はカロリー過多や健康リスクにつながる可能性がありますので、バランスを意識しましょう。
バレンタインデーをきっかけに、チョコレートを使った健康的な習慣を取り入れてみませんか?高カカオチョコレートを楽しみながら、心と体の健康を整える生活を始めましょう。医療機関からのアドバイスやサポート情報を活用するのもおすすめです。
羽生 敬
(1)Steinberg FM et al. Cocoa and chocolate flavonoids: implications for cardiovascular health. J Am Diet Assoc. 2003 Feb;103(2):215-23.
(2)Sadettin Demirel, Dursun Alper Yilmaz. Effects of flavonoids on vascular activity. Global Translational Medicine 2024, 3(2), 2458.
(3)Grassi D et al. Brain Protection and Cognitive Function: Cocoa Flavonoids as Nutraceuticals. Curr Pharm Des. 2016;22(2):145-51.
(4)株式会社明治 チョコレートの成分は体に良い?効果や1日の摂取量の目安を紹介 (2025年1月22日閲覧)
https://www.meiji.co.jp/hello-chocolate/column/90/?utm_source=chatgpt.com