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スタッフブログ

B4

2026.08.21

「将棋と医療」

B4

 

薬剤課の髙橋です。

最近、我が子と自宅で将棋をさすことが増えました。「羽生善治の将棋入門」という500ページ超・厚さ5cmの到底入門者向けとは思えないような外観の本を広げながら盤に向かっています。最初はルールや定跡を覚えるのに一苦労でしたが、子供と一緒にじっくり駒を動かし、どの手筋が最善か話しているうちに、ふと「これって、村田病院の職員が日々行っているチーム医療の現場とよく似ているな」と気づかされる瞬間がありました。全く関係なさそうな「将棋」と「チーム医療」ですが、特に「それぞれの強みを活かすこと」と「対話を通じて高めあうこと」において、通じ合う本質があるように思います。

 

将棋の盤上では、飛車や角の機動性、金や銀の防衛力、歩による地道な攻めと守りの補助など、全ての駒が異なる特性を持ち、互いに強みを活かして補完しあうことで強固な陣形を築きます。医療現場も同様に、医師、看護師、薬剤師、セラピスト、事務スタッフなど各職種が自らの専門性を発揮し一丸となって患者様に向き合うことで、単一の職種ではできない医療を提供しています。

また、将棋には対局後に互いの手筋を検証し改善点を探る「感想戦」というものがあり、「あのときはこう動かせばよかったね」とお互いの考えを伝えあうことが成長に繋がっていきます。医療現場でも、各職種のプロフェッショナルとのカンファレンスや日常的な情報共有を通じて、実施したケアの妥当性や今後の方針について議論を重ねています。対話を通じいま行っている医療の振り返りをすることで、医療の安全と質を担保できているのだと思います。

 

自宅で我が子と盤に向き合う時間と同じように、医療の現場でも相手を思いやり、対話を通じて「次の一手」を考える姿勢が欠かせません。一人ひとりの専門職が持つ強みを集結させ、しっかりと言葉を交わしながら、患者様とご家族様にとって最善の一手を考えていくことで、これからも地域の皆様の健康を支えることに尽力できればと思います。